Блок управления актуатором АБС


ABSコントロールユニットはアクチュエーターと一体化し、ABSアクチュエーター・C/Uに内蔵されている。
 
 ABSコントロールユニット機能
  • 各車輪回転センサーから送られてくる信号入力により、車輪回転速度、車輪回転加減速度、疑似車速を演算し、車輪のスリップ状況を常時監視する。これにより、車輪がスリップを始めると保持信号を、スリップが大きくなると減圧信号を、スリップが小さくなると増圧信号をアクチュエーター部に送り、車輪のスリップ率を適正な状態に維持する。
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  • 万一電気系統システムに異常が発生した場合、フェイルセーフ機能が働きABS警告灯が点灯し通常ブレーキに切り換わる。
  • CONSULT-IIを対応させ、CONSULT-IIによる診断を可能としている。
  • CAN通信回路を使用し、他のコントロールユニットにABS制御信号を送信する。
  • EBD制御機能を内蔵している。詳細は、EBD制御 を参照する。
 
 制御図
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 アクチュエーター機能
マスターシリンダーと各ブレーキキャリパー及びホイールシリンダーの間に装着され、ABS C/Uからの信号により各ソレノイドバルブ(ABS制御弁)を切り換え、ブレーキキャリパー及びホイールシリンダーの液圧を制御する。
 
 アクチュエーター油圧回路図
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 油圧構成部品と機能
構成部品
内容
ソレノイドバルブ
(ABS制御弁)
ABS C/Uから送られてくる信号に応じて、各ブレーキキャリパー及びホイールシリンダーの液圧を増圧、保持、減圧する。
リザーバー
ブレーキキャリパー及びホイールシリンダーの減圧時に減圧を効率よく行うため、ブレーキキャリパー及びホイールシリンダー内から抜いたブレーキ液を一時的に蓄えておく。
ポンプ
減圧によりリザーバー内に蓄えられたブレーキ液をダンパー室を経由してマスターシリンダーに戻す。
モーター
ABS C/Uから送られてくる信号に応じてポンプを駆動させる。
インレットバルブ
リザーバーからポンプへ吸入したブレーキ液が再びリザーバーへ戻らないようにする。
アウトレットバルブ
ポンプから吐出したブレーキ液が再びポンプへ戻らないようにする。
リターンチェックバルブ
ブレーキ解除時にソレノイドバルブのオリフィスをバイパスして、ブレーキキャリパー及びホイールシリンダーのブレーキ液をマスターシリンダーへ戻す。

 
 作動説明
フロントブレーキ制御を例に説明する。

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通常ブレーキ
  • 増圧用、減圧用ソレノイドバルブとも通電しないため、ソレノイド吸引力は発生せずバルブはストロークしない。これにより、増圧用ソレノイドバルブのポートは開、減圧用ソレノイドバルブのポートは閉状態となり、マスターシリンダー液圧はブレーキキャリパーに伝わり、リザーバーへはブレーキ液は流れない。

ABS作動開始時(保持時)
  • 増圧用ソレノイドバルブに電流を流し、ポートを閉状態にする。また、減圧用ソレノイドバルブには通電しないため、ポートは閉状態となる。このため、ブレーキキャリパー、マスターシリンダー、リザーバーは遮断されブレーキキャリパーの液圧は保持される。

ABS作動中(減圧時)
  • 増圧用、減圧用ソレノイドバルブともに電流を流し、増圧用ソレノイドバルブのポートを閉じ、減圧用ソレノイドのポートを開く。これにより、ブレーキキャリパーのブレーキ液は減圧用ソレノイドバルブを通ってリザーバーに貯えられた後、ポンプで汲み上げてマスターシリンダーへ戻る。

ABS作動中(増圧時)
  • 増圧用ソレノイドバルブのポートを開き、減圧用ソレノイドバルブのポートを閉じることによりブレーキキャリパー内を増圧する。また、メイン回路が開放した後は、通常ブレーキと同様に作動する。なお、増圧用ソレノイドバルブの通電を遮断する時間(ポートの開く時間)に応じてマスターシリンダーからブレーキキャリパーへ供給される液量が制御される。

ブレーキ解除時
  • 増圧用ソレノイドバルブのポートと液圧によって開かれるリターンチェックバルブを通り、ブレーキキャリパーからの液圧がマスターシリンダーへ戻る。