DTC C1255 4WDアクチュエータ系異常3


  • e·4WDクラッチの異常を検出した場合(e·4WDクラッチの電気的な異常)
  • e·4WDリレーの異常を検出した場合(e·4WDリレーがONにならない状態)
  • e·4WDモーター界磁電圧の異常を検出した場合(e·4WDモーター界磁電圧が低い状態)
 
 CONSULT-IIIデータモニタ表示

数値データは参考値を示す。
モニタ項目
操作又は測定条件
表示値
クラッチ セイギョ(%)
  • A/Tセレクトレバー:Dレンジ
  • パーキングブレーキ:作動
  • ブレーキペダル:踏む
2WD-4WD切替SW:2WD
0%
2WD-4WD切替SW:4WD
約100%
カイジ デンリュウ(A)
  • A/Tセレクトレバー:Dレンジ
  • パーキングブレーキ:作動
  • ブレーキペダル:踏む
  • 2WD-4WD切替SW:4WD
エンジン回転数:アイドル回転時
約3 A
エンジン回転数:1500 rpm
約10 A*
メイン リレー(ON/OFF)
  • 車両停止時
  • 2WD-4WD切替SW:4WD
A/Tセレクトレバー
:P、Nレンジ
OFF
上記以外
ON
*:10秒以上続けると保護機能が作動するため、測定は10秒以内で行う。

 
 点検要領

  • CONSULT-IIIの自己診断結果で“4WDアクチュエータ系異常3[C1255]”又は“クラッチ系異常1[C1268]”が表示された場合は下記の点検を行う。
 
 1.e·4WDクラッチ信号点検

CONSULT-IIIを使用する
  1. エンジンを始動する。
  2. “e·4WDシステム”の“データモニタ”を選択する。
  3. “クラッチ セイギョ”、“カイジ デンリュウ”、及び“メイン リレー”の表示を点検する。「CONSULT-IIIデータモニタ表示」を参照する。
点検結果

OK>>2へ

NG>>4へ

 
 2.e·4WDクラッチ作動点検

CONSULT-IIIを使用する
  1. エンジンを始動する。
  2. “e·4WDシステム”の“アクティブテスト”を選択する。
  3. “クラッチ作動確認”を選択する。
  4. 画面の指示に従って車両状態を確認する。
  5. “開始”をタッチする。
  6. 車両をリフトアップする。
  7. パーキングブレーキを解除する。
  8. 左右の後輪タイヤを同方向に手で回転させる。
  9. 表示画面の“作動”、“停止”をタッチしたとき“モータ カイテンスウ”が下記の基準となっているか点検する。
    ■ 注意 ■
    e·4WDクラッチの損傷を防ぐため、“作動”時間は5分以内とすること。

    モニタ項目
    e·4WDクラッチ作動状態
    ON
    OFF
    モータ カイテンスウ
    1 rpm以上
    0 rpm

点検結果

OK>>3へ

NG>>4へ

 
 3.e·4WDモーター界磁作動点検

CONSULT-IIIを使用する
  1. エンジンを始動する。
  2. “e·4WDシステム”の“アクティブテスト”を選択する。
  3. “モータ界磁作動確認”を選択する。
  4. 画面の指示に従って車両状態を確認する。
  5. “開始”をタッチする。
  6. 表示画面の“作動”、“停止”をタッチしたとき“モータDUTYサイクル”及び“カイジ デンリュウ”が下記の基準となっているか点検する。
    ■ 注意 ■
    A/Tセレクトレバーは“R”、“D”、“2”、“1”レンジのいずれかであること。

    モニタ項目
    e·4WDモーター界磁作動状態
    ON
    OFF
    モータDUTYサイクル
    10%以上
    0%
    カイジデンリュウ
    1 A以上
    0 A

  7. A/Tセレクトレバーを操作し、各モニタ項目が下記の基準となっているか点検する。
    モニタ項目
    A/Tセレクトレバー位置
    Pレンジ
    Rレンジ
    Nレンジ
    Dレンジ
    2レンジ
    1レンジ
    シフトR(CAN)
    OFF
    ON
    OFF
    OFF
    OFF
    OFF
    シフトD(CAN)
    OFF
    OFF
    OFF
    ON
    OFF
    OFF
    シフトD(SW)
    OFF
    OFF
    OFF
    ON
    ON
    ON
    シフトR(SW)
    OFF
    ON
    OFF
    OFF
    OFF
    OFF
    モータカイジ ホウコウ
    STOP
    BACK
    STOP
    FORW
    FORW
    FORW

点検結果

OK>>14へ

NG>>4へ

 
 4.e·4WDクラッチ回路点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WD C/Uコネクター及びe·4WDクラッチコネクターを外す。
  3. e·4WD C/Uコネクター36番端子〜e·4WDクラッチコネクター2番端子間の導通を点検する。
    36 – 2
    :導通あり

  4. e·4WD C/Uコネクター36番端子〜ボディーアース間の導通を点検する。
    36 – ボディーアース
    :導通なし

点検結果

OK>>5へ

NG>>該当ハーネス及びコネクターを修理又は交換する。

 
 5.e·4WDクラッチ点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WDクラッチコネクターを外す。
  3. e·4WDクラッチコネクター1〜2番端子間の抵抗を点検する。
    1 – 2
    :約2 Ω(約20°C時)

点検結果

OK>>6へ

NG>>マグネットを交換する。分解についてはディファレンシャルASSY、組み立てについてはディファレンシャルASSYを参照する。

 
 6.e·4WDリレー点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WDリレーを外す。
  3. e·4WDリレー1〜2番端子間の抵抗を点検する。
    1 – 2
    :約130 Ω

  4. e·4WDリレー3〜5番端子間の導通を点検する。
    条件
    導通
    e·4WDリレー1〜2番端子間にバッテリー電圧を加える
    導通あり
    e·4WDリレー1〜2番端子間にバッテリー電圧を加えない
    導通なし

    ■ 注意 ■
    • 電圧を加えるときは電源とe·4WDリレー端子間にヒューズを入れること。
    • ショートさせないように注意すること。

点検結果

OK>>7へ

NG>>e·4WDリレーを交換する。

 
 7.e·4WDリレー回路点検1
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WD C/Uコネクターを外す。
  3. e·4WD C/Uコネクター13番端子〜ボディーアース間の電圧を点検する。
    13 – ボディーアース
    :約0 V

  4. キースイッチをONにする。(エンジンは始動させない。)
  5. e·4WD C/Uコネクター13番端子〜ボディーアース間の電圧を点検する。
    13 – ボディーアース
    :バッテリー電圧

点検結果

OK>>8へ

NG>>
下記の項目を点検し、不具合箇所を修理又は交換する。
  • 10 A ヒューズ(#2)の断線
    • 10 A ヒューズ(#2)〜e·4WD C/Uコネクター16番端子間のボディーとの短絡
    • 10 A ヒューズ(#2)〜e·4WD リレーコネクター2番端子間のボディーとの短絡
    • 10 A ヒューズ(#2)〜2WD-4WD切替スイッチコネクター5番端子間のボディーとの短絡
  • キースイッチ〜e·4WD C/Uコネクター13番端子間の断線
  • キースイッチ

 
 8.e·4WDリレー回路点検2
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WD C/Uコネクター、e·4WDリレー、ジェネレーターコネクター、ジャンクションボックス(メインリレー)コネクター、及びe·4WDクラッチコネクターを外す。
  3. e·4WD C/Uコネクター34番端子〜e·4WDリレーコネクター5番端子間の導通を点検する。
    34 – 5
    :導通あり

  4. e·4WD C/Uコネクター34番端子〜ジェネレーターコネクター1番端子間の導通を点検する。
    34 – 1
    :導通あり

  5. e·4WD C/Uコネクター34番端子〜ジャンクションボックス(メインリレー)コネクター1番端子間の導通を点検する。
    34 – 1
    :導通あり

  6. e·4WD C/Uコネクター34番端子〜e·4WDクラッチコネクター1番端子間の導通を点検する。
    34 – 1
    :導通あり

点検結果

OK>>9へ

NG>>該当ハーネス及びコネクターを修理又は交換する。

 
 9.e·4WDリレー回路点検3
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WDリレーを外す。
  3. e·4WDリレーコネクター3番端子〜ボディーアース間の電圧を点検する。
    3 – ボディーアース
    :バッテリー電圧

点検結果

OK>>10へ

NG>>
下記の項目を点検し、不具合箇所を修理又は交換する。
  • 30 A ヒュージブルリンク(#L)の断線
    • 30 A ヒュージブルリンク(#L)〜e·4WDリレーコネクター3番端子間のボディーとの短絡
  • バッテリー〜e·4WDリレーコネクター3番端子間の断線

 
 10.メインリレー回路点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WD C/Uコネクター及びジャンクションボックス(メインリレー)コネクターを外す。
  3. e·4WD C/Uコネクター7番端子〜ジャンクションボックス(メインリレー)コネクター2番端子間の導通を点検する。
    7 – 2
    :導通あり

  4. e·4WD C/Uコネクター7番端子〜ボディーアース間の導通を点検する。
    7 – ボディーアース
    :導通なし

点検結果

OK>>11へ

NG>>該当ハーネス及びコネクターを修理又は交換する。

 
 11.メインリレー点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. ジャンクションボックスを取り外す。取り外し、取り付けを参照する。
  3. ジャンクションボックス(メインリレー)コネクター1〜2番端子間の抵抗を点検する。
    1 – 2
    :約29 Ω

点検結果

OK>>12へ

NG>>ジャンクションボックスを交換する。取り外し、取り付けを参照する。

 
 12.界磁コイル回路点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WD C/Uコネクター及びe·4WDモーター(界磁コイル)コネクターを外す。
  3. e·4WD C/Uコネクター38、40番端子〜e·4WDモーター(界磁コイル)コネクター3、4番端子間の導通を点検する。
    38 – 4
    :導通あり
    40 – 3
    :導通あり

  4. e·4WD C/Uコネクター38、40番端子〜ボディーアース間の導通を点検する。
    38 – ボディーアース
    :導通なし
    40 – ボディーアース
    :導通なし

点検結果

OK>>13へ

NG>>該当ハーネス及びコネクターを修理又は交換する。

 
 13.界磁コイル点検
  1. キースイッチをOFFにする。
  2. e·4WDモーター(界磁コイル)コネクターを外す。
  3. e·4WDモーター(界磁コイル)コネクター3〜4番端子間の抵抗を点検する。
    3 – 4
    :約1.1 Ω(約20°C時)

  4. e·4WDモーター(界磁コイル)コネクター3、4番端子〜e·4WDモーター本体間の導通を点検する。
    3 – e·4WDモーター本体
    :導通なし
    4 – e·4WDモーター本体
    :導通なし

点検結果

OK>>14へ

NG>>e·4WDモーターを交換する。取り外し、取り付けを参照する。

 
 14.e·4WD C/Uの点検
e·4WD C/U端子の接続状態及び損傷の有無を点検し、e·4WD C/Uの入出力信号を点検する。e·4WDコントロールユニット入出力信号基準値を参照する。
点検結果

OK>>15へ

NG>>各コネクターのピン端子及び接続に不良がないか再点検する。不具合箇所があれば修理又は交換する。

 
 15.修理後の確認
しばらく走行後、再度自己診断を実施し不具合がないことを確認する。CONSULT-IIIの機能を参照する。
点検結果

OK>>点検終了

NG>>14へ